開催にあたって
<気仙沼サンマフェスティバル2017開催のご報告>
東日本大震災から6年の月日が、
そして気仙沼サンマフェスティバルを初開催してから4年半の月日が流れました。
多くの方々に支えていただき5回にわたり続けてこられた気仙沼サンマフェスですが、
第6回目にあたる今年におきましても無事に開催できる運びとなりましたことを、
ここにご報告いたします。
改めまして
「気仙沼サンマフェスティバル2017を開催いたします」
気仙沼サンマフェスティバルは多くの方々によるご協力とご協賛に支えられながら
有志ボランティアによって運営しているため、毎年の開催が確約されたものではありません。
私達はこの5年間、何が正しくて、何が必要なのかを常に模索しながら進めてきました。
その中で本当に沢山の声に耳を傾けてきました。
そこで耳にした内容は、
「地元の高校生がステージに立ちたいと思ってくれている」こと
「就職や進学のために気仙沼を離れ暮らしている方が、
この日に合わせ気仙沼に帰省してくれている」こと
「イベントを通してボランティアや東北に興味を持ってくれた方がいる」こと
「気仙沼出身者が気仙沼サンマフェスティバルがあることを自慢してくださっている」こと
「毎年気仙沼サンマフェスティバルを楽しみにしてくださり
遠方より足を運んでくださる方がいる」こと
「あらためて気仙沼を好きになってくれた出身者や市外の方が沢山いる」こと
過去5回の開催で、当初からの目標であった「きっかけ作り」を
少しずつ、少しずつ広げることができていると実感しています。
そしてこの目標はまだまだ大きくしていけると信じています。
6年目に入る気仙沼サンマフェスティバルですが、
初心を忘れることなく今年も素晴らしいお祭りを目指して行きます。
また、サンマフェスはこのたび会場を新たにすることとなりました。
今回の新会場におきましては私たち実行委員に前向きな強い意志があります。
後述いたしましたので、ご一読ください。
更なるきっかけ作りを目指して。
生まれてきたきっかけの更なる発展を目指して。
今年も気仙沼サンマフェスティバルを何卒よろしくお願いいたします。
2017/4/24 気仙沼サンマフェスティバル実行委員会 一同
<会場変更のお知らせと新会場についてのご報告>
気仙沼サンマフェスティバルは今年の開催にあたり、
過去4回にわたって開催地としてご協力いただいてきたイオン気仙沼店様から、
会場を変更する運びとなりました。
今年の開催地は「波路上瀬向」になります。
この場所は、東日本大震災当日に避難した約50名の命を救った建物であることから、
気仙沼市が震災遺構として保存・公開を考えている「気仙沼向洋高等学校旧校舎」の
裏側にあたります。
震災遺構とは「後世へ教訓を伝承するために残すもの」であり、気仙沼向洋高等学校旧校舎は
東日本大震災から6年が過ぎた今でも、被災当時の姿のまま残されています。
この度会場を変更するにあたり、これから発展していく気仙沼に
私たちサンマフェスは何が出来るのか、実行委員全員で何度も話し合いを行いました。
その中で
悲しい思い出を<塗り替える>ことはできないけど、
楽しい思い出を<書き加えること>はできるんじゃないか
サンマフェスはそのための一役を担える存在でありたい
という想いに至り,この場所で開催したいという前向きな意志を持ちました。
これまで気仙沼サンマフェスティバルは「地元に根ざした楽しいお祭り」を目指してきました。
震災で傷ついた人の心と街をもう一度元気にし、
また気仙沼市外からも多くの人が足を運ぶきっかけになれれば、と始めたイベントです。
そしてそこには非日常を楽しむ一時の場ではなく、
未来への原動力となる場であり続けたいとの想いがあります。
そんな気仙沼サンマフェスティバルだからこそ、この場所であらゆる人を一堂に会し、
この場所で新たな喜びや楽しみを分かち合い、共に前に進んで行きたいと強く願っています。
震災遺構は「後世へ教訓を伝承するために残すもの」であると同時に、
再スタートを切るための「象徴」にもなります。
この場所からもう一度気仙沼市を盛り上げていくことが、
震災の教訓を忘れることなく前へ進んで行くための更なる推進力になるはずだと、
私たちは信じています。
気仙沼サンマフェスティバルは、
地元に根ざした楽しいお祭りを今年もしっかりと目指して行きます。
そして会場が変わっても、
「皆が楽しめるあたたかい空間を作り上げたい」という気持ちは何一つ変わっていません。
サンマフェスらしい2日間を今年も是非楽しんでいただけるよう、
実行委員一同心よりお待ちしております。
今回の新会場に関しまして、
改めまして皆様からのご理解ならびにご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
気仙沼サンマフェスティバル実行委員会 一同